Arduino Pro Mini

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今週の「武蔵野電波のプロトタイパーズ」では,素の AVR ATmega を使って Arduino のスケッチを動かす方法について触れていた。 Arduino はそれなりの値段なので(一般的な Duemilanove で 3,200 円ほど),これを裸の AVR で代用することができれば,作品一つ辺りのコストをだいぶ抑えることができる(例えば ATmega168 なら 400 円で入手可能)。

ただ,裸の AVR を使うとなると, Arduino を使うのに対して少し手間が増えるし,いくつかの不安要素を新たに抱えることにもなってしまう。慣れればなんてことはないのかもしれないけれど……

Arduino を使いつつも,なるべくコストは抑えたい」という場合には, Arduino Pro を使うという手がある。 Arduino Pro は通常の Arduino と比較して, USB インターフェースが省かれていたり,各種のコネクターが取り付けられていない等の違いがあるが,基本的には Arduino として使うことができるようになっている。価格は 2,000 円ほど。

Arduino Pro のバリエーションとして Arduino Pro Mini というのも存在する。これは,ハードウェアのスペックとしては Arduino Pro とほぼ同じで,それが必要最低限の面積に凝縮して実装されている。サイズが非常に小さいため,何か小さな仕掛けを作りたい場合などに重宝する。 2,100 円ほどで入手可能。

ただ一点気をつけなければいけないのは,最近の Arduino Pro Mini には ATmega168 を積んだバージョンと, ATmega328 を積んだバージョンの二種類が存在するということ。それぞれ, Arduino 環境の Tools - Board メニューから適切なモデルを選択してやらないと,プログラムをロードすることができない。僕はマルツで買った Pro Mini が ATmega168 だったので,ずっと 168 の方を選択して作業していたら,スイッチサイエンスで買った方は ATmega328 だったことに気付かず,プログラムがロードできないという現象に長い時間悩むことになってしまった……

上の写真でも,左側にあるのは ATmega328 版で,右側にあるのは ATmega168 版だったりする。外見上の違いはほとんど無く,よく目を凝らしてチップ上の印刷を読まないと,どちらがどちらだか分からない。