パワーグローブのキーパッド改造

パワーグローブの改造を続けている。グローブ部分の使い方についてはだいたい見当がついたので,今はキーパッド部分の改造に着手している。

キーパッド部分を分解すると(単にネジ止めされているだけなので簡単に分解できる),下の写真のように基板が出てくる。

Deassembling Key Pad Unit

この基板を流用するかたちで改造を行う。まず,左右から出ている配線は不要なので切り取ってしまおう。

この基板で重要なのは,基板裏面の中央付近にある抵抗の列と,その左にあるマイクロコントローラー (CL888) だ。

Pull-up resistors

この抵抗列はボタン開放時にプルアップするためのもので,この上側を Arduino の I/O ピンに繋げば,ボタンの押下状態を取得できるようになる。下側には +5V を与える。

左側にあるマイクロコントローラーは,誤作動を引き起こすので剥がしてしまおう。ニッパーでピンの足を切断していけば,比較的簡単に剥がれてくれる。ただし,足を基板から剥がすことによって,下の写真にある箇所が断線してしまう。これはジャンパー線によって補修する。

Key Pad Wiring

最後にグランド線の配線が残っている。この回路は3系統のグランド線を持つことによって入力の多重化を行っている。実際にどの線を接地するかによって,取得できるボタンの種類が切り替わるわけだ。

この3系統のグランド線は,以下の3箇所から配線することができる。

Key Pad Wiring

「1」はファミコン標準のキーパッドに繋がっている。「2」はパワーグローブ固有キーの0から7に繋がっている。残りは「3」に繋がっている。あとは,これらを Arduino の I/O ピンに繋ぎ,検出したいキー群の線を LOW にすると同時に,その他の線を高インピーダンス状態にすればいい(pinModeINPUT に設定)。