Wikipediaの顔写真バナーの裏に潜む科学

The Information Is Beautiful - THE SCIENCE BEHIND WIKIPEDIA’S JIMMY APPEAL

http://infobeautiful2.s3.amazonaws.com/wikipedia_jimmy_appeal.png

最近、Wikipediaを閲覧していると、やたらとジミー・ウェールズの顔が出てきてウザ……いやいや、何と言うか、気になってしょうがない。この「創立者からのメッセージ」という形で顔写真を前面に押し出すスタイルのバナーは、とても良い効果があったようで、他のバナーと比較して高いクリックスルーレートや募金額を記録している。上のThe Information Is Beautifulの記事は、その結果をビジュアライゼーションしたものだ。

このビジュアライゼーションのソースとなっているのは、WikimediaのFundraising委員会がまとめているバナーテスト結果ページだ。Wikipediaでは様々なタイプのバナーを試験しており、このページには過去に試したバナーの内容とその結果がまとめられている。定量的なパフォーマンステストの結果と考察が集積されており、とても興味深い。

たとえば"donate now"と"please read"ではどちらの方がいいのか、画像の内容はどのように影響するのか、リンクだけの場合とボタンを加えた場合ではどのように異なるのか、メッセージの内容は真面目な方がいいのかユーモアがあった方がいいのか……等々。こういった舞台裏の部分が、見ようと思えば誰でも自由に見られる状態になっているというのは、なかなか面白いことだと思う。