子どもがすべき50の危険なこと

Fifty Dangerous Things (You Should Let Your Children Do)

Fifty Dangerous Things (You Should Let Your Children Do)

この本 "Fifty Dangerous Things (You Should Let Your Children Do)" (「子どもがすべき50の危険なこと」)は, Kevin Kelly (Wired の創始者の一人として有名な編集者)のブログで紹介されていたものだ。この本には,例えば「指を接着剤で貼り合わせてみる」だとか「9V電池を舐めてみる」だとか,そういった「あまり深刻ではない,ちょっと危険なこと」が50項目載せられている。

この本が伝えようとしていることは,著者が 2007 年の TED において行った講演「子どもがすべき5つの危険なこと」を見ればよく分かる(下記のリンクから日本語字幕付きで見ることができる)。

http://www.ted.com/talks/lang/jpn/gever_tulley_on_5_dangerous_things_for_kids.html

TED2007 - ゲーバー・タリー:子どもがすべき5つの危険なこと

現代社会は子どもを危険から遠ざけようとする傾向にある。これは,本当に子供とって必要なことだから行われているのか,それとも単に企業が訴訟のリスクを最小化しようとして行っているのか,僕にはどちらなのかよく分からない。しかし少なくとも著者のゲーバー・タリーは,このような傾向によって,子どもたちが周囲の世界との接し方を学ぶ機会から遠ざけられていると考えている。

この本のタイトルはちょっと挑発的だけれど,実際に教えようとしていることは,身の回りの世界をコントロールするための知識と経験であり,それは結果として安全へと繋がるものでもある。

とてもユニークで創造的な発想の本だと思う。

ところで,上の TED のプレゼンで特にユニークだと感じたのは,5つ目の「危険なこと」が "Break the DMCA" (「デジタル著作権法を破ってみる」)であるということだ。法律というものは,ごくありふれた一連の行動によって,ふいに破られてしまうことがある。特に著作権法について,僕は子供の頃にそういった事実を教えてもらった記憶が無い。今の子どもたちはいつの時点で,著作権法を破るという「危険なこと」を学ぶんだろう?

ELECTRIBE workshop #6

ELECTRIBE workshop #6 @ 音楽喫茶 茶箱@早稲田

今週金曜 1/29 に早稲田は茶箱で開催されるこちらのイベントに顔を出します。イベント,と言うか,まあシンセを酒菜にした呑み会と言った感じです。 Electribe に興味がおありの方はお気軽にご参加ください。 Electribe を既に使っているという方も,茶箱の本格的な PA を通して自分の音を楽しむというのは,なかなか面白い体験だと思います。ぜひどうぞ。

Make: Vol.09 に寄稿しました

Make: Technology on Your Time Volume 09

Make: Technology on Your Time Volume 09

Make: Vol.9 に記事を寄稿しました。内容は Arduino とブレッドボードを使った MIDI シーケンサー(ブレッドボードシーケンサー)を制作するというものです。 Arduino を使った電子楽器の自作に興味がある方は,ぜひ手にとってみてください。