UnityのAsset Storeを使ってみる
UnityにはAsset Storeというユーザーが開発用のアセットを販売するための仕組みが用意されている。ユーザーに個人開発者の多いUnityにとって、これは理想的なサポートシステムだ。アートデザインを担当するパートナーがいない個人開発者でも、出来合いのアセットをAsset Storeから入手することにより、見た目の体裁を繕うことができるようになる。デザイン担当者がいる場合でも、プロトタイピング用の素材の入手先として、Asset Storeは有用な存在になりうるだろう。
ローンチ当初は先行きの不明な雰囲気の感じられたAsset Storeも、最近になってぼちぼち中身が充実してきている。一度試しにアセットの購入を体験してみることにした。
アセット購入の手順
購入対象として選んだのは、FrogamesのProtoPackだ。これなら何かしらに使う機会がありそうな気がする。
購入するにはBuyボタンを押す。するとアイテムがカートに入るので、問題なければCheckoutする。
チェックアウトの際に住所氏名の入力を求められる。物理的な何かをやりとりするわけではないのだけれど……まあ必要ということなので、入力しよう。
注文の確認画面に移る。ここでは支払いの方法を選択する。個人的にはPayPalを使うのがおすすめだ。PayPalを選択すると、そこから先はPayPal側の画面に移行する。通常の買い物と同じく処理すればよい。
購入が完了すると自動でダウンロードが開始される……はずなのだけれど、どうもうまく進まないことがあるらしい。もしダウンロードされていないようだったら、再び商品画面に移動しよう。BuyボタンがDownloadボタンに変わっているので、それを押して明示的にダウンロードを開始させればよい。
購入したアセットのライセンス
Asset Storeで購入したアセットは、どういう条件の下で使うことができるのだろう?これは素朴な疑問として多くの人が感じていることだと思う。その辺りの条件が、Asset Storeでは分かりやすい場所に提示されていない。
まず、ものによっては購入ページにライセンスが提示されているので、そういった場合はその記述を参照しよう。
ライセンスが明示されていない場合は、デフォルトでEULAの条件が適用されることになるようだ。EULAはこちらの文書のappendixとして添付されているので、詳しく確認したい場合はこちらを読んでみるといいだろう。
この内容を簡単にまとめると、「ゲームおよびインタラクティブ・メディアへ組み込んだ形での再配布のみ許可される」、「バックアップ以外の目的でコピーしてはいけない」というようなものになっている。厳密に解釈するなら、購入者のみが使用を許されるものなので、チーム開発の際にはちょっとあやふやな扱いになりそうだ。まあ、チーム開発の現場でAsset Storeの素材を使うというのは、そもそも想定の外にあるのかもしれない。