プログラミング言語の特徴を視覚的に比較する

The Computer Language Benchmarks Game のページでは,計 32 個のプログラミング言語処理系のベンチマークを集計して,そのパフォーマンスを比較している。そして最近,このページに新たなプロットが追加された。単純にパフォーマンスだけの比較を行うのではなく,パフォーマンスと「コードの長さ」を関連付けて比較を行うというものだ。上はそのプロットから一部を転載したもので,全体はこのページで見ることができる。

このプロットでは,縦軸が処理時間(上にいくほど遅い),横軸がコードの長さ(右にいくほど冗長)に割り当てられている。このようなプロットを行うと,多くの言語は3通りの偏り方を見せる ― 左上(簡潔だけど遅い)に偏る「スクリプト系」,右下(速いけど冗長)に偏る「システム系」,そして,左下(速くて簡潔!)に偏る「理想系」だ。ちなみに,右上(遅くて冗長)に偏る言語は無い……そのような言語は,ここではお呼びでないからだ。

このプロット方法は Guillaume Marceau の提案によって始められたものであるとされている。このようなプロット方法を生み出した動機については,こちらの記事に詳しく述べられている。