KORG DS-10


DS-10 のアナログシンセ的な側面を出そうと思って作成した動画。

DS-10 の個人的な萌えポイントは,コルグのバーチャルアナログ (VA) 音源を,本当に DS に積んでしまったというところにある。処理能力的なことを言えば,それはとりたてておかしなことではないかもしれない。 DS ほどの処理能力があれば,ギリギリなんとかなるんじゃないかな,と思う。

でも,もし VA 音源を動かすために費やしている処理を削って,他のことに活用したなら,色々たくさんのことが可能になる。バンブラみたいに汎用性の高いものにしてみたり,エレクトロプランクトンみたいに洒落たものにしてみたり,とか。

そこを DS-10 は,色々なことがギリギリになってしまうと分かっていて,敢えて本当に VA 音源を動かすという選択をした ― "DS-10" という看板が嘘にならない,最も正直な選択をしたということ。

その選択をやってのけたことは,凄いという以上にクレイジーだと思う。「それはやったらできるけど,普通はやらないでしょ」みたいなことを,本当にやってしまった……そういうクレイジーさが,このソフトには潜んでいると思う。

というわけで,このソフト,できればぜひ,アナログモデリングであることを味わい噛みしめるような使い方をしてみたいところ。上の動画ではやってないけれど,ギター用のアンプシミュレーターなどを使って音を汚してやると,フィルターの色がいい具合に変わって面白かったりする。そういうダーティーな使い方が意外に似合う音源だと思う。