シンセサイザーフェスタ


昨日,諸々の用事の前に,シンセサイザーフェスタに寄ってきた。目的は KORG の幻の新製品 "microKORG XL" に触れてくること。この製品は,未だ公式サイトには何の情報も載せられていないのだけれど,なぜかイベントの類では姿をチラ見せしているという,謎に包まれた存在。係の人に確認してみたところ「12月中頃には出したい」とのこと。えっ,12月中頃って,もうあと数週間なんですけど……ううむ,果たして信じてよいのかどうか。

残念ながら出音を詳細に確認することは出来なかった。音源としては恐らく RADIUS, R3 の系列に並ぶものになるのだろうと思う。最も特徴的なのは,極力シンプルにまとめられた操作性。二つの大きなダイヤルとトグルスイッチによって音色を選ぶのだけれど,この愚直なまでに大雑把なインターフェースが,触っていて何故かとても心地良い。今になって振り返ってみると,従来の「音色をいじる」要素を前面に置くデザインに対して,「音色を選ぶ」要素を前面にグッと押し出した microKORG のデザインは,ひとつの大きな転換だったのかもしれないな,と思う。

あとは,ミニ鍵盤のタッチの良さに驚いた。この手のミニ鍵盤には常に「バネっぽさ」がつきまとう印象があるのだけれど,この microKORG XL の鍵盤では,その「バネっぽさ」がほとんど感じられなかった。