3軸加速度センサーモジュール
秋月電子 - 3軸加速度センサモジュール KXM52-1050
KXM52-1050 は Kionix 社製の3軸加速度センサーだ。秋月電子では,このチップをモジュール化して販売している。動作に必要となるコンデンサ類は基板の背面に実装されており,ピンのピッチも一般的な 2.54mm に変換されている。値段もお手頃(千円で販売)で,電子工作では非常に使いやすいモジュールとなっている。
Arduino と組み合わせて使うには,まずスペックシートの解説に従って電源とグランドを接続する。あとは,モジュールの出力をアナログ入力ピンへ接続し,その値を読み取るだけでよい。
水平に配置した状態では,Z軸方向に重力加速度が検出される。
これを任意の方向に傾けると,傾きに応じて重力加速度のかかる軸が変化する。
この変化を使用して,デバイスの姿勢を求めることができる。ただ,加速度には重力加速度だけでなく,デバイスの動きも含まれてしまう。動きの激しいものを扱う場合は,ジャイロの方が有利かもしれない。
ジャイロも同じようにモジュール化された製品が秋月電子で販売されている。こちらも 1,200 円と非常に入手しやすい価格に設定されている。
ジャイロは加速度センサーとは違って角速度を取得する方式のため,相対的な姿勢の変化は把握できるが,絶対的な姿勢を求めることができない。
今回は Power Glove に内蔵させるのが目的のため,姿勢と同時に動きの情報も得ることができる加速度センサーの方を利用してみようと思う。いずれジャイロの方も使い勝手を試してみたい。