Power Glove を楽器にする
Arduino を使用した Power Glove の改造を試してみている。上の映像はその試作品の使用風景を録画したもの(相当やかましい音が出るので注意!)。指の曲げを MIDI の Control Change メッセージに変換して PC 側へ送信している。こんな単純な改造でも案外に楽しめる。色々な利用方法を考えることができると思う。
Power Glove の本来の機能については長嶋さんによる解析記事などに詳しくまとめられている。ただ僕としては, Power Glove 本来の機能を使うのではなく,パーツだけを借りて機能は作り直すようなかたちにしたいと考えている。
曲げセンサーの使用方法
Power Glove の手の甲にあるパーツのシャーシを外す。裏側からネジ止めされているだけなので,簡単に外す事ができる。
シャーシを外すと基板が出てくる。
上の写真で右側の配線が曲げセンサーに繋がるもので,左側がコントローラーへと繋がるものだ。僕はこの基板を流用するつもりはないので,配線をすべて切断して基板を取り外した。
右側からは計8本の線が出ている。
上4本の線は,白・茶・黒・緑の順で,中指・薬指・人差し指・親指へと繋がっている。下4本の赤色の線はグランドへと繋ぐ。
肝心の曲げセンサーの実体は,「曲げると抵抗値の変わる可変抵抗」に過ぎない。だいたい 100kΩ から 200kΩ の間で変化する(曲げたときに抵抗値が高くなる)。そこで,次のような回路に接続する。
こんな感じで,同程度の抵抗と分圧して Arduino のアナログ入力へと繋ぐことにより, analogRead
で 500 から 800 程度の間を変化する値として「曲げ具合」を取得することが可能になる。