Arduino と Processing の連携

Calibrating the SynthGlove

Arduino スケッチの動作確認を行うには,シリアルモニターを使うのが最も一般的な方法だと思う。シリアルモニターを使えば数値や文字列などの情報を, Arduino から PC へと手軽に出力することができる。

ただ,時には単なる数値や文字列ではなくて,グラフなどのように視覚化されたかたちで確認を行いたい場合もある。また,シリアルモニターは情報がスクロールして流れてしまうため,リアルタイム性の高い情報を扱うにも不向きだ。

そんなときに便利なのが Processing だ。 Processing の Serial ライブラリを使えば, Arduino のシリアル出力を簡単にキャプチャーすることができる。 Arduino からは常に情報を吐き出し続けるようにしておいて, Processing 側では serialEvent を使ってその情報をキャプチャーしつつ,適当に視覚化を行えばいい。チュートリアルの "Graph" が参考になると思う。

上の写真に写っているのは, SynthGlove のキャリブレーションのために Processing で作成したモニターだ。パワーグローブは指毎に抵抗値が異なるために,このような調整が必要になる。抵抗値は恐らく個体によっても異なるのだろうと思う……

ちなみに Arduino の playground には, Processing 側から Arduino のハードウェアを間接操作するための Firmata というライブラリも存在する。単純にデバイスの動作確認を行う用途には,これを使うのも便利かもしれない。